みなさまお変わりなくお過ごしでしょうか。早いものでこのシリーズも連載から5年たち、第30回を迎えました。そこで今回は、大きな病院と比べてクリニックはどのような特長を持っているのかを考えてみたいと思います。
クリニックの一番の利点は、何といってもアクセスのしやすさだと思います。大きな病院では、午前中のみの外来であったり、予約しているのに待ち時間も長いなど、診察までのアクセスがいまひとつのようです。一方、クリニックには午後診療や夜間診療もあり、待ち時間も少ない傾向があります。そして、もし交通の便がよければ、仕事や家事で忙しい方にもさらに好都合でしょう。
診る病気の種類にも違いがあります。大きな病院ではこれから手術をする人や手術後の患者さんが多く訪れますが、クリニックには、排尿困難・頻尿・尿漏れ・排尿痛など排尿症状の患者さんが多く来られる傾向にあります。したがって、クリニックの医師の方が排尿障害の見立てには慣れていることが多いものです。
また意外かもしれませんが、実はクリニックでもたくさんの〝がん〟を診ています。開業している医師のほとんどは、元は総合病院の勤務医であり、がん治療の第一線にいた医師も多いのです。したがって、現在も多くの泌尿器科がんの初期診断はクリニックでなされていますし、その後の治療についても、いったいどこで最適な治療が受けられるのかという、患者さんにとって最も重大な関心事の相談にのる仕事をしています。
泌尿器科診療では、特に前立腺肥大症の診断治療、女性尿失禁の診断と治療、投稿年の排尿障害の治療、血液検査、神経因性膀胱の治療、腎不全の治療、前立腺癌、膀胱癌、腎臓癌などの泌尿器科系癌の検診と治療コンサルタントなどに力を入れております。
血液透析は日中および夜間に行なっております。
すでに透析を導入されている患者さんでも、交通の便などから当院での透析治療を希望される方はご相談ください。