女性の尿失禁は手術で治る場合があります。しかし多くの尿失禁には薬がよく効きます。
いったいどのような場合に薬がよく効いて、どのような時に手術が必要になるのでしょうか。まずそのことを説明することから始めましょう。
尿失禁には切迫性尿失禁と腹圧性尿失禁の2種類があります。切迫性尿失禁は急に強い尿意を催してトイレに間に合わずに漏れてしまう尿失禁で、腹圧性尿失禁はせき・くしゃみ・小走りなど腹圧のかかった際に漏れるものです。
切迫性尿失禁は膀胱の勝手な収縮によって引き起こされるものですが、腹圧性尿失禁は尿道のしまりが悪いことが原因です。切迫性尿失禁に男女差はありませんが、腹圧性尿失禁はほぼ女性特有です。治療は、薬が効くのは切迫性尿失禁で、腹圧性では薬が効きにくくそのかわり手術が有効です。つまり薬が効くのは切迫性、手術が有効なのが腹圧性尿失禁です。
さて腹圧性尿失禁の手術ですが、現在世界中で主流になっている方法は、TVTあるいはTOTという手術法です。どちらもテープ状のポリプロピレン製メッシュを尿道の下に敷いて、尿道がぐらぐらしないように補強する手術です。尿道口のすぐ奥の膣を小切開して行います。
この手術は大きな手術ではなく安全性も高いのですが、どのような手術でも必ずうまくいくものではありません。医師の話をよくきいて理解してから手術をうけましょう。
手術で尿漏れが十分に改善する確率は、国内海外のどの成績をみても約8割といったところです。
泌尿器科診療では、特に前立腺肥大症の診断治療、女性尿失禁の診断と治療、投稿年の排尿障害の治療、血液検査、神経因性膀胱の治療、腎不全の治療、前立腺癌、膀胱癌、腎臓癌などの泌尿器科系癌の検診と治療コンサルタントなどに力を入れております。
血液透析は日中および夜間に行なっております。
すでに透析を導入されている患者さんでも、交通の便などから当院での透析治療を希望される方はご相談ください。