医療法人萌生舍 宮の沢腎泌尿器科 あなたのまちの 身近な腎泌尿器科 泌尿器科・人工透析 電話011-666-0123 FAX011-676-1131 札幌市西区宮の沢1条1丁目1−30宮の沢ターミナルビル2F

泌尿器科Q&A
教えて!小児の泌尿器科の病気
夜尿症について教えてください

A.こどもの夜尿症は、病気ではなく単なる発達の遅れによるものがほとんどです。『発達の遅れ』というと、身体が小さかったり、知能の発達が悪いことを想像されるかもしれませんが、夜尿症は身体の発育も知能の発達もまったく普通のお子さんに見られるものです。  この場合、『発達の遅れ』とは、(1)覚醒の成熟 (2)夜間尿量調節の成熟 (3)膀胱反射調節の成熟 の『3つの成熟』の遅れのことです。

 (1) 小さいお子さんは皆、尿意を催してもちゃんと目覚めることができません。覚醒のしくみが未熟なためです。小学生でも、起こして比較的すぐ起きられるお子さんと、いくらゆすってもなかなか目覚めないお子さんがいるものです。お母さんならば、自分のお子さんがいったいどちらなのか、見当がつくのではないでしょうか。

 (2) ふつう成人では、夕方にたくさんの水分をとっても、昼間に比べ夜間の尿量が少なくなるように調節されています。しかし、赤ちゃんと高齢者ではその調節が不十分で、夜間の尿量が多い傾向にあります。これが夜間尿量調節の障害です。もし、あなたのお子さんがおねしょをしているのならば、夜の12時に一度オムツを取り替えても、朝方には再びたっぷりのおもらしをしているということはありませんか?

 (3) 膀胱に尿がたまると尿意を催しますが、成人ではかなりの我慢がきくはずです。それは、膀胱が勝手に収縮しないように、脳が無意識的に調節しているからです。しかし、赤ちゃんや小さいお子さんでは、この調節機能が成熟していないので、ある程度尿がたまると勝手に膀胱の収縮が起こり、尿漏れが生じてしまうのです。これは昼間でも起こるわけですが、少し成長してくると、昼間は早目早目にトイレに行くことをおぼえるため、日中のおもらしは少なくなります。しかし夜間は、この調節機能が十分に成熟するまで夜尿の起こりやすい状態が続くのです。

 小学生になっても、これらの発育の度合いはお子さんによってバラつきが大きく、他の成長は正常でも、上の3つのどれかの発達が遅いお子さんが一定の割合でいるものです。ほぼ毎日おねしょをしているお子さんの数は、小学校2~3年ではクラスに数人、4年生ではクラスに一人くらいはいるはずです。子供どうし・お母さんどうで話題になりずらいことでもあり、お子さんが年長になるに従って、本人と親御さんの不安はつのるばかりでしょう。

 さて、どのように対処すればよいのでしょうか? 親御さんにとって一番知りたいところはそこでしょう。  周囲の人々の助言・雑誌やインターネットに書いてあること、近所のお医者の教えること、それぞれいろいろと違うことに当惑してはいないでしょうか。

 当クリニックでは、夜尿症に関するそのような疑問や悩みに対して、相談に応じています。ひとつひとつの疑問にお答えして納得していただくことが、親御さんの安心につながるはずだと思うからです。

包茎と包皮炎について教えてください

A.包皮がかぶっていて剥こうと思っても剥けない状態を真性包茎、剥こうとすれば剥ける状態を仮性包茎といいます。子どもは、真性包茎か、または、きつめの仮性包茎が普通ですから、あなたのお子さんのおちんちんが包茎で、しかも簡単に剥けなくても、それだけでしたら全く心配はいりません。子どものおちんちんは、思春期の二次性徴が起こる時期に、別人のように変わります。その時まで、基本的にはそっとしておいて良いのです。

 ただ、包茎のおちんちんに、ばい菌が入って炎症を起こすことがあります。これが包皮炎(亀頭包皮炎も同じ)ですが、そのときは、泌尿器科に行って炎症をおさめる薬をもらってください。昔は、むりやり剥いて消毒する痛い治療をしたものですが、今は行わないのが普通です。もし包皮炎を繰り返す場合には、思春期以前でも包茎を治す手術をすることがあります。

小児の泌尿器科の病気には他にどんなものがありますか?

A.小児の病気の中で泌尿器科の病気の占める割合は、実はとても多いのです。尿は腎臓でつくられ尿管を通って膀胱にたまり、尿道を通って排出されます。この通り道を'尿路'といいますが、赤ちゃんの生まれつきの病気のなかで、'尿路の病気'は一二を争う位の好発部位なのです。  水腎症・膀胱尿管逆流・二分脊椎症・尿道下裂・・・・など、挙げればきりがないくらいの種類がありますが、ここでは詳しい説明は省略します。

 覚えておいてほしいのは、かぜを引いたわけでもないのに高い熱を出す時には、尿路感染症も疑って検査をすすめなければならないことです。もし、それが尿路感染症だったときには、小児の疾患に詳しい泌尿器科のクリニックを受診してください。なぜなら、発熱を伴う尿路感染症を経験する子供さんの多くは、何らかの先天性の異常を持っている可能性が高いからです。