医療法人萌生舍 宮の沢腎泌尿器科 あなたのまちの 身近な腎泌尿器科 泌尿器科・人工透析 電話011-666-0123 FAX011-676-1131 札幌市西区宮の沢1条1丁目1−30宮の沢ターミナルビル2F

泌尿器科Q&A
泌尿器科解体新書
第17回 間質性膀胱炎について(その2)

 前回は間質性膀胱炎の症状についてお話ししました。長い間治らない頻尿がある時には間質性膀胱炎の可能性があること、また、実際には正しい診断がなされずに治療を受けられずにいる患者さんが意外に多いことなどについて触れました。そこで今日はこの疾患の治療についてお話ししたいと思います。

 標準的な治療は2種類あります。1つは膀胱水圧拡張療法で、膀胱に水を注入して拡張するものです。間質性膀胱炎の患者さんでは膀胱をふくらませると痛みがあるので、入院した上で麻酔をかけて行わなければなりません。6〜7割の人に効果があり、効けば平均して半年間くらい症状が軽減します。

 もう1つは薬を膀胱に注入する方法で、DMSO、ヘパリンなどの特殊な薬品が使われます。これは入院せずに外来で行うことができる利点があり、まず週に1回の注入を2ヵ月間行い、効果があれば間隔をあけて維持療法も行うことができます。やはり6〜7割の人に効果があり、維持療法によって持続効果も期待できます。

 その他の治療法として、悪い部分を電気で焼く方法や、特殊な薬を膀胱壁に注射する方法などがあります。

 残念ながら飲み薬の特効薬はなく、上記の治療法に併用して補助的に用いる内服薬がいくつかあるだけです。

 間質性膀胱炎は女性に多い病気で、潜在的な患者さんが案外多いことが分かり最近注目されています。欧米諸国で昔から精力的に研究されているにもかかわらず原因や病態が複雑でいまだに不明な点が多い病気ですが、正しい診断が行われれば、特殊な治療で効果が期待できます。

 長い間治らない頻尿でお悩みの患者さんは是非私たち専門医に御相談下さい。

◀ 第16回 | ︎目次 | 第18回 ▶