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泌尿器科解体新書
第23回 子どもの夜尿症(その2)接し方と治療

 前回は夜尿症の原因についてお話ししましたが、今回は治療についてお話ししたいと思います。夜尿症はほとんどが病気というより発達の遅れによるものですから、いつかは必ず治ると考えて気長に接することが大切です。

 〝体も知能も見劣りしないのに、夜尿だけ治りが遅いのはおかしい〟と思う親御さんも多いのですが、体と膀胱の発達の不一致は決して珍しくはありません。また〝夜尿症があるのは躾や育て方が悪いから〟と言う人もいますが、それも間違いです。〝昔のように布おむつを使うと早くおむつから離れられる〟〝おむつをしない方が治りやすい〟という風説もありますが、それも正しくありません。

 むしろ、子どもに無用なストレスを与えないように注意しながら治る時を待つ、というのが取るべき基本姿勢です。とはいえ、学校やクラブ活動での宿泊学習が迫ってくると、何とかしたいと思うのが普通の親心です。そのような時はいつでも泌尿器科か小児科の門を叩いてください。

 クリニックで一番初めに確認するのは、夜間多尿型なのか、過活動膀胱型なのかという病型診断です。夜間多尿型であれば、夜間の尿量を減らす作用のある薬(デスモプレッシン)を試してみるのも一つの方法です。また過活動膀胱型であれば抗コリン薬が効果を示す可能性があります。

 これらの薬は、その晩の夜尿を防止できても、治る時期を早める効果はないとされていますので、とりあえず夜尿を止めておく薬と理解しなければなりません。また、アラーム療法という、おむつが濡れたらブザーがなる装置を使う治療法もあります。これは一種の作業療法で、夜尿症を少しだけ早く治す効果があるとされていますが、親と二人三脚で長期間行う労力がかなりの負担であるため、わが国ではあまり普及していません。

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