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第22回 子どもの夜尿症の原因について

 子どもの夜尿症は、病気ではなく単なる発達の遅れによるものがほとんどです。〝発達の遅れ〟というと、身体が小さかったり、知能の発達が悪いことを想像されるかもしれませんが、夜尿症は身体の発育も知能の発達もまったく普通であるにもかかわらず、"おねしょ"からの卒業だけ遅れているのです。夜尿症における発達の遅れとは、①覚醒②夜間尿量調節③膀胱反射調節、の3つの成熟の遅れのことです。

 まず①覚醒における成熟の遅れとはどういうことでしょうか? 赤ちゃんは皆、尿意を催してもちゃんと目覚めることができません。覚醒のしくみが未熟なためです。小学生でも、起こしてすぐに起きられるお子さんと、いくらゆすってもなかなか目覚めないお子さんがいるものです。尿意の刺激でどうにか起きられるようになれば、たとえ②③に問題があったとしても夜尿症にはなりません。よって夜尿症の一番の原因は覚醒の成熟の遅れであるといえるでしょう。

 次に②夜間尿量調節の成熟の遅れとはどういうことでしょうか?ふつう成人では、夕方にたくさんの水分をとっても夜間の尿量が少なくなるように調節されています。しかし赤ちゃんではその調節が不十分で、夜間の尿量が多く夜尿症の一因となっています。あなたのお子さんがおねしょならば、夜の12時に一度オムツを取り替えても、朝方には再びたっぷりのおもらしをしているということはありませんか? 

 最後、③の膀胱反射調節とは、尿がたまっても膀胱が勝手に収縮しないようにする脳の調節機能のことです。赤ちゃんや小さいお子さんでは、この調節機能が未成熟なので、ある程度尿がたまると勝手に膀胱の収縮が起こり尿漏れが生じてしまうのです。次回は夜尿症に対する適切な対応や治療について考えてみます。