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泌尿器科Q&A
泌尿器科解体新書
第28回 女性の「慢性膀胱炎」とは?

 今日は女性の膀胱炎についてお話ししたいと思います。

 膀胱炎は、何らかの原因で膀胱がただれる(炎症)状態です。一番わかりやすい例は、急性細菌性膀胱炎で、膀胱の中でばい菌が増殖して膀胱粘膜がただれ、排尿痛や頻尿を起こすものです。この場合は急に強い症状が現れるため、患者さんはすぐに病院を受診し薬を飲んで治すことになります。

 しかし慢性の場合はどうでしょう。徐々に症状が現れて我慢できる程度ならば、すぐには病院を受診しないかもしれません。慢性膀胱炎の原因は何でしょうか?

 ひとつは、急性細菌性膀胱炎と同じく慢性の細菌感染症です。ただし、慢性にばい菌が繁殖するという状態は、背景に何らかの排尿障害があって常に残尿がある時にしか起こりません。これが急性膀胱炎とは大きく違う点です。また慢性の場合は、症状が軽微で無症状のことも多いため、本人は気が付かないことが少なくありません。

 さて、以上は細菌性の場合ですが、細菌感染以外の慢性膀胱炎が実は少くありません。私が医師になった30年前から、泌尿器科医が「あなたは慢性膀胱炎です」と言った場合の半分以上は、実は細菌感染ではありませんでした。なかには間質性膀胱炎のような特別な膀胱炎もありましたが、「膀胱炎様の症状が慢性にあるけれども、明らかな炎症所見が見つからないケース」も相当含まれていました。そこで次回は、細菌感染のない慢性膀胱炎?(正しくは膀胱炎様症状をおこす状態)とはいったいどのようなものかについてお話ししたいと思います。