泌尿器科Q&A

Q.前立腺炎の症状はどのようなものですか?

A. 前立腺に炎症が起こると、下腹部不快感、鼠径部痛、会陰部痛、尿道違和感、排尿時違和感、排尿困難感、頻尿、などの多彩な症状があらわれます。しかし、それらすべての症状が一人の患者さんに現れることはむしろ希で、そのうち2~3の症状のみがみられることが一般的です。

炎症が急に強く表れる場合は、尿の濁りや発熱を伴い「急性前立腺炎」といわれます。

一方、大多数の前立腺炎は「慢性前立腺炎」であり、発熱を伴わず、尿の濁りはないかあっても軽度で、症状が強くなったり落ち着いたりを繰り返しながら長期化します。

Q.原因は何ですか?

A. 急性前立腺炎は細菌性感染症です。細菌がどこから入ったのかは不明な場合が多く、性行為により伝搬するタイプの感染症でもありません。

慢性前立腺炎では、炎症の強い時には細菌性感染が確認される場合もありますが、症状の比較的落ち着いている時には細菌が確認されない場合が多く、細菌性炎症以外の病因があるのではないかと推察され研究されています。

Q.前立腺炎の治療

A. 急性前立腺炎ではただちに抗菌薬による治療が必要です。高熱があり全身状態が悪い時には入院が必要な場合もあります。

前立腺炎では、多くの場合、ある程度長期的な服薬が必要となります。基本薬剤として用いる下部尿路機能を調整する薬にはたくさんの種類があります。そのうちの一つか二つを長期間服用し、症状が強い時のみ一時的に抗菌薬を用いるのが一般的です。

 



泌尿器科診療と血液透析

泌尿器科診療では、特に前立腺肥大症の診断治療、女性尿失禁の診断と治療、投稿年の排尿障害の治療、血液検査、神経因性膀胱の治療、腎不全の治療、前立腺癌、膀胱癌、腎臓癌などの泌尿器科系癌の検診と治療コンサルタントなどに力を入れております。

血液透析は日中および夜間に行なっております。
すでに透析を導入されている患者さんでも、交通の便などから当院での透析治療を希望される方はご相談ください。