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泌尿器科Q&A
泌尿器科解体新書
第09回前立腺肥大症の手術について

 前々回に、高齢男性の排尿障害には前立腺肥大症と膀胱・尿道の機能低下の2種類があることをお話いたしました。そこで今日は、前立腺肥大症の手術についてお話ししたいと思います。

 前立腺肥大症は肥大した前立腺が尿の通りを悪くする疾患なので、手術ではこの前立腺を内視鏡的に内側から削って尿道を広げます。1970年代から我が国に普及したTUR—Pと言う手術法があり、技術的にも完成度が高く現在も主流を占めています。

 近年機械の進歩に伴い新しい方法もいくつか開発されましたが、コスト高などの問題もありTUR—Pの主流の座を覆すには至っていません。新法はいずれも手術中の出血量の減少と入院期間の短縮を謳っていますが、従来法であるTUR—Pも現在では入院期間が1週間まで短縮してきていますので新法のメリットは相対的に少なくなっています。

 このように技術的には確立されている前立腺肥大症の手術ですが、受ける患者の数は1980年代90年代よりもむしろ減少しています。それは手術よりも薬で治療したいという患者さんが増えたからです。

 理由の一つには良い薬が開発されたということも大きいといえるでしょう。現在では薬では十分に効果が得られない、特に大きな肥大症だけが手術の対象となる傾向があります。しかしごく最近、このように大きな肥大症でも徐々に小さくすることができる新薬が開発されました。これによって手術の必要な患者さんが今後さらに減少するのではないかと思われています。