医療法人萌生舍 宮の沢腎泌尿器科 あなたのまちの 身近な腎泌尿器科 泌尿器科・人工透析 電話011-666-0123 FAX011-676-1131 札幌市西区宮の沢1条1丁目1−30宮の沢ターミナルビル2F

泌尿器科Q&A
泌尿器科解体新書
第13回 腹圧性尿失禁の手術について

 女性の尿失禁は手術で治る場合があります。しかし多くの尿失禁には薬がよく効きます。

 いったいどのような場合に薬がよく効いて、どのような時に手術が必要になるのでしょうか。まずそのことを説明することから始めましょう。

 尿失禁には切迫性尿失禁と腹圧性尿失禁の2種類があります。切迫性尿失禁は急に強い尿意を催してトイレに間に合わずに漏れてしまう尿失禁で、腹圧性尿失禁はせき・くしゃみ・小走りなど腹圧のかかった際に漏れるものです。

 切迫性尿失禁は膀胱の勝手な収縮によって引き起こされるものですが、腹圧性尿失禁は尿道のしまりが悪いことが原因です。切迫性尿失禁に男女差はありませんが、腹圧性尿失禁はほぼ女性特有です。治療は、薬が効くのは切迫性尿失禁で、腹圧性では薬が効きにくくそのかわり手術が有効です。つまり薬が効くのは切迫性、手術が有効なのが腹圧性尿失禁です。

 さて腹圧性尿失禁の手術ですが、現在世界中で主流になっている方法は、TVTあるいはTOTという手術法です。どちらもテープ状のポリプロピレン製メッシュを尿道の下に敷いて、尿道がぐらぐらしないように補強する手術です。尿道口のすぐ奥の膣を小切開して行います。

 この手術は大きな手術ではなく安全性も高いのですが、どのような手術でも必ずうまくいくものではありません。医師の話をよくきいて理解してから手術をうけましょう。

 手術で尿漏れが十分に改善する確率は、国内海外のどの成績をみても約8割といったところです。

◀ 第12回 | ︎目次 | 第14回 ▶